ラック洗浄機を 1 台買うか 2 台買うか — この判断は 平均サイクル数 ではなく ピーク戻り率 で決まります。日本の食品事業者でよくある誤算とその回避方法を解説します。
なぜ平均では駄目か
工場には不均等な負荷分布があります。製パン工場で 1 日 5,000 トレーを処理しても、戻りタイミングは以下のような分布:
- 00:00-03:00: 1,500 トレー(夜勤シフト末)
- 03:00-06:00: 500 トレー
- 06:00-12:00: 1,200 トレー
- 12:00-18:00: 1,000 トレー
- 18:00-24:00: 800 トレー
平均 = 208 トレー/時。 PTW-1900 1 台で十分(450 トレー/時)。
しかし ピーク戻り率 500 トレー/時(00:00-03:00)。ここで詰まる。
業種別ピーク特性
製パン(山崎製パン、敷島製パン、Pasco)
ピーク: 深夜帯(00:00-03:00)。 シフト末の生地・パン型一斉戻り。
機内食(ANA Catering、JAL ロイヤルケータリング)
ピーク: フライト出発 3-4 時間前。 朝の長距離便集中。
ホテル(帝国ホテル、ホテルオークラ、リッツカールトン)
ピーク: 昼夕の宴会終了直後。 結婚式当日は朝昼夕 3 回。
病院(順天堂、東京医科歯科、聖路加国際)
ピーク: 食事配膳後 30 分以内。 朝・昼・夕 3 回。
サイジング決定
ピーク戻り率 ÷ PTW-1900 1 台のスループット(450 トレー/時) = 必要台数。 余裕係数 1.2 倍を推奨。